西洋占星術初級講座(2) 基本性格の占い方

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基本性格の占い方、いろいろ

次に、同じ占星術でも考え方によって占い方が違うことを書いていきます。


占星術ではまず、

「基本性格」

というものから調べていきます。

ただしこの基本性格については、最も重要視する星座をどの星にするかという考え方の違いによって結果が異なってきます。


現代の西洋占星術において、最もポピュラーな占い方となっているのは

「基本性格 = 太陽星座」

とする考えです。

この考え方の占い師が圧倒的多数であると言って良いでしょう。ほとんどの占星術家が何の疑問も持たずに「太陽星座・基本性格論」を採用していると思います。


雑誌の星占いが【太陽星座】だけで性格を占っているのは、このポピュラーな「太陽星座・基本性格論」に基づくわけです。

(だから雑誌の性格占いも根拠がないわけではないのです。ただし太陽星座一つで全ての性格が分かるかのように主張するのは、どんな流派から見ても間違いであると言っておきます)


いっぽう、今やひどく影の薄くなった

「アセンダント星座・基本性格論」

という説もあります。


上昇宮 最重要視論

「アセンダント星座」とは「上昇宮」とも呼ばれます。

これは生まれた瞬間に東の地平線上にあった星座のことです。

(正確に言うと: アセンダントとは東の地平線と黄道が交わる点のこと。占星術に用いるホロスコープはこのアセンダントを基点として作成する。アセンダントが入っていた星座が、「アセンダント星座」または「上昇宮」)


古典占星術では上昇宮が重視されていました。

現代でも、古典占星術の流れを受け継ぐインド占星術では上昇宮を最重要視します。上昇宮は「基本性格」どころか「その人自身」すなわち「魂」とも考えられています。次に重要とされるのが月星座で、その後からようやく太陽や火星や金星が判断要素となっていきます。


このように、古典占星術で上昇宮が最重要とされていたことは明らかです。

それなのに現代の占星術家たちはこの過去を黙殺しています。

何故なのか?


ご主張は様々あるでしょう。

「近代の占星学の研究で太陽星座が最も重要と判明した」

という論拠をお持ちかもしれないし

「自分自身の占いの経験上、太陽星座に依頼者の性格が最もよく表れていた。だから太陽星座が基本性格であることに間違いない」

という確固たるデータをお持ちなのかもしれない。

しかし近代、商業が盛んとなってから不意に「太陽星座が基本性格だ」とする説が浮上して上昇宮にとって代わったことにはやはり何か意図的なものが感じられます。


実は上昇宮を基本性格とするのは、占い師の商売上まことに都合が悪いのです。何故ならアセンダントは生まれた時間が正確に分からなければ計算出来ないからです。

生まれた時間が正確に分かる人は少ない。ですから、上昇宮を基本として置くやり方では商売に行き詰まってしまう。

そこで考え出されたのが、誕生日さえ分かれば誰でも簡単に計算出来る太陽星座を基本性格とする手法だったのではないか、と言われています。


もちろん、太陽星座にも大きな影響力はありますから、

「太陽星座があなたの性格です」

と言われた時に当たっている実感を持つ人はいるはずです。

それで太陽星座を基本性格だと誠実に信じている占星術家の先生方も多いでしょう。

ただ、もし商業的な都合から仕方なく太陽星座を選んだだけなら、あまり好ましくないなと思います。


アセンダントを基礎性格として鑑定する

以下は当サイトの占い方です。


まず、「基本性格」改め「基礎性格」としてアセンダントを見ます。

“基礎”と呼ぶのは、アセンダントは単なる基本の性格と言うよりも、無意識の根底にある癖のようなものと考えられるからです。つまり、より根深い無意識下の影響力のこと。


「魂の癖」と言い換えることもあります。

長い転生の間、変わらなかった性質がここに表れるはずと私は考えています。

古典主義の占星術家の間では、上昇宮は「製造された工場番号」に喩えられているようです。

上昇宮が魂の生まれた故郷を示すような星座だからでしょう。


また占星術家である松村潔先生はアセンダントについて

「人がこの世に生まれ出た瞬間の勢い。その勢いは生まれた後も影響し、無自覚に続く」

と言われています。(要約)

ポピュラーな占星術では「上昇宮は他人から見た印象」とされるのですが、松村先生のお話から考えれば「他人からの印象」とするのも確かに正当であるのです。

つまり、あまりにも根深い癖である故に本人には自覚されず、他人から見た時だけ目立ってしまうということです。


なるほど何度も生まれ変わるなかで行って来た魂の癖なら、本人に自覚されないのは当然でしょう。

と言うことは「他人からの印象」に過ぎないからたいしたことはないと考えるのは、やはり誤り。

逆に本人にとって無自覚な癖だからこそ重要なわけです。

根深い癖なので人生全般、将来に及ぶ性格形成にまで影響を与えるはずです。


一般の占星術では上昇宮を「ただの見かけ」、「仮面」、「容姿」として切り捨てています。

上昇宮をさらっと見て「あなたの容姿は~座っぽいでしょう」とだけ言ってハイ終わり。

実にもったいないなあと思います。


吉野圭 著 http://fo.kslabo.work/


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吉野圭 -Yoshino Kei-

専業の占星術師ではありません。退行催眠で得た前世記憶をもとに、占星術で前世を照合する方法を調べています。詳しくは「このサイトについて」にて。著書は小説『我傍に立つ』『僕が見つけた前世』他 amazon出版中。