【井宿】知恵で生き抜いた孤児

せいしゅく/和名:ちちり

前世の人物像「知恵で生き抜いた孤児」


この占いについて 解説・目次


前世のあなた

前世のあなたは辛く厳しい人生を送ったようです。

自分の能力では対応しきれない過酷な状況に放り込まれ、生きるか死ぬかの日々を経験した可能性が高いです。たとえば幼い頃に保護者を失い、天涯孤独の身となったなど。たった一人で厳しい世の中を生きていかなければならなくなった状況です。


生きるために身に付けたのは知恵でした。

頭を使って日々を越えていく以外に方法がなかったのです。

周囲の大人は自分を取って食おうとする敵ばかり。鬼の巣窟で一人で生き続けるような毎日です。恐ろしい大人たちをなだめ、どうやって今日の糧を得て明日という時を手に入れるか。それだけをひたすら毎日考えなければなりませんでした。

残念ながら、そう長くは生きられなかったでしょう。若いうちに亡くなっていると思います。

志を抱き、高く昇りつめたいと望んでいたかもしれませんが、とうてい果たすことは出来ませんでした。無名のまま死ぬことは悔しかったのではないでしょうか。


けれどこの人生で得たものはあります。それは世の底辺で味わった地獄です。

辛酸をなめた経験は、この世の地獄にいる人々への強い共感を備えます。この共感能力は全ての人が持つとは言えず、いずれ何物にも替え難い宝となります。

さらにこの人生で磨かれた知恵はあなたの最大の武器となるでしょう。

過酷な人生はあなたを磨くための訓練場だったかもしれません。


今世の幼少期~青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。

これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た生き方の作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通する境遇や性格に生まれるのです。(注意:財力や家族の人数など、全てが完全に同じまま生まれ変わるという意味ではありません。変わらないのは特に、性格です)

このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。


~ここから下は前世の晩年が、今世の前半に最も自然に影響している場合を例として書きます。人によって前世の影響の表れ方は違いますし、指導霊のアドバイスで大きく環境を変えることもあります。また、前世で計画されていた課題を全うせずに亡くなった方の場合は、前世と同じテーマを始めから生き直すことになります。今の自分がどのような状態で生まれたかを知るためには、ホロスコープ(出生チャート)を詳細に読む必要があります。詳しくは、コラムで書きます。~


前世に無名で亡くなった反動からか、井宿の人生は上昇志向となります。

自分で意識して「上を目指す」人もいるだろうし、無理やりに引っ張り出されて上へ押し上げられることもあります。

どちらにしろ世に出たら努力は惜しみません。無意識に、

「せっかく与えられた人生の時間を活かしきりたい」

という想いがあるのだろうと思います。

性格は冷静、冷淡です。喜怒哀楽を表現するのは苦手とし、「クール」と言われたりします。

クールなのは前世で幾度もひどい目に遭った経験により、根本的に他人を信じることが出来ないからでしょう。実際に感情が摩耗していることもあります。

冷淡な見かけとは裏腹に、弱者の味方でもあります。そのため強者と争ってトラブルに巻き込まれることもあります。他人のために人生を台無しにする人もいますので慎んでください。


出世運には恵まれていますが独立より組織に属することがお奨めです。組織を栄えさせる能力があります。

金銭感覚に優れ生活には困りませんが、自分の財産を蓄えることには興味がないかもしれません。

「トップを補佐する番頭役に向く」との象徴がありますがこれは正しいでしょう。補佐役に徹したほうがうまく生きることが出来ます。

弱者の味方かつ補佐役ということで、弁護士も最適な職業と言えます。

常に危機に置かれているという意識が抜けないことは辛いでしょう。「危険回避」「危機管理」が信条で、口癖です。何事も斜に構えた視線から眺め、「裏はないか」と観察しがちです。

ミステリ小説は楽しめないのではないでしょうか? 始めのほうで作者の手の内が見えて白けてしまうのです。でもそれを口にすると「無粋な人」と呼ばれます。

批判家で、皮肉を言いがちなところは特に嫌われると思います。

確かに本質を見抜く能力があり正しいことしか言わないのですが、冷静に指摘されるほうはたまったものではないのだと思います。相手のためという優しさでの指摘は理解されません。特に感情的な女性は全て「悪口」と受け取って、あなたを「サイテー人間」と呼んで怨みます。

また過酷な一面も持っていて、自分にも他人にも厳しく、ルール違反者には厳罰を処するので「なにもそこまで…」と周りに引かれてしまいます。

いつしか「血も涙も通っていない冷酷人間」とか「コンピュータ制御のロボット」等の悪いイメージで呼ばれてしまうかもしれません。

人を嫌い厭世的な生き方に走ることもあるとか。神経も弱いです。ストレスで倒れないよう健康には気を付けてください。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。

今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。

来世を選ぶのは今世のあなた自身です。


優れた実務能力と現実主義な性格は、社会での成功を約束するでしょう。

仕事ぶりに対する高い評価は確実に得られます。

しかしそこに甘んじて努力を怠らないようにしましょう。傲慢になって他人を見下してしまえば、噂通りの「冷酷人間」となってしまいます。


井宿の人は本質的に弱者への共感と同情心を持っているはずです。

かつて自分が体験した辛い経験から、痛みというものが本能で分かるからです。

優しさを表現するのは苦手でしょうが、共感に突き動かされるままに行動していけばあなたの人生は劇的に変化します。

(ただし、一人の救済のためトラブルに巻き込まれて人生を破綻させないように注意してください。同情心を広く大勢のために向けること、博愛主義がキーポイントです)


他人への思いやりを忘れずに。

せっかく得た高い能力は、多くの人々の役に立つことに活かすべきです。

今後の生き方によって、あなたの来世は幸せとなることでしょう。


原典引用

『此の宿に生まれし人、手裏の銭財あるいは有り、あるいは無し。情は功を建つるに切にして名誉を愛楽す。人を作り、官を利し、たとえ官厄あるも宿徳により解脱を得。病多く、男女多し。徳行により安穏に暮らすも、やや軽率、薄情に似たり。弱きを助け強きを挫き、論争絶えざる質なれば、人の為に身を破る事あり、慎むべし。』

出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」

秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用



注意書き

この占いは簡易版です。このページで表現した「前世」の内容は大まかなイメージですから、あなたの前世が完全にこの通りだと思い込み過ぎる必要はありません。ご自分の魂の軌跡について、もう少し詳しく知りたい方は「コラム」へ。


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吉野圭 -Yoshino Kei-

専業の占星術師ではありません。退行催眠で得た前世記憶をもとに、占星術で前世を照合する方法を調べています。詳しくは「このサイトについて」にて。著書は小説『我傍に立つ』『僕が見つけた前世』他 amazon出版中。