【觜宿】ストイックな修行僧

ししゅく/和名:とろき

前世の人物像「ストイックな修行僧」


この占いについて 解説・目次


前世のあなた

前世のあなたは少々浮世離れしたところのある人でした。

世俗を嫌い、出家して僧侶になったかもしれません。または学問の世界に生き、研究に没頭して道を究めたか。武道家として修行に励んでいた可能性もあります。

どのような道を選んだにせよ、ストイックに一つの分野を究めようとした人でしょう。


目的のために家族や愛する人と離れて暮らさなければならなかったでしょうが、独りで生きることはあなたにとって辛いことでも何でもなかったはずです。

一つのことに没頭している時間に何より幸せを感じることが出来る人だったのでしょう。


晩年は静かに暮らしたようです。

長く人の世から離れて暮らしたためか、いつしかあなたは「人と話をする」ことを忘れました。

雑音のない世界で、深く深く自分の心の奥に潜り込み思考する日常。

客人が訪れることもなく、家族もいない簡素な邸宅は他の人から見れば寂しいものでした。

しかし静けさに満ちた暮らしは、あなたの精神性を高め心を澄み渡らせていったのです。


今世の幼少期~青年期

魂は前世で過ごした人生を今世でも引きずります。

これはボールが転がる様子と似ています。一度加えられたある力の作用は、他の力が加えられない限りそのままボールの転がる軌道に影響を与え続けます。魂も同じで、前世で得た生き方の作用は今世に伝わります。このため魂は直前の過去世で過ごした人生と、どこかしら共通するものがある境遇や性格に生まれるのです。(注意:財力や家族の人数など、全てが完全に同じまま生まれ変わるという意味ではありません。変わらないのは特に、性格です)

このような魂の軌道を変えるためには、生きているうちに行動して別の力の作用を加えることがどうしても必要です。死ぬだけで劇的に性格が変化すること、つまり「別人に生まれ変わる」ことは決してありません。


~ここから下は前世の晩年が、今世の前半に最も自然に影響している場合を例として書きます。人によって前世の影響の表れ方は違いますし、指導霊のアドバイスで大きく環境を変えることもあります。また、前世で計画されていた課題を全うせずに亡くなった方の場合は、前世と同じテーマを始めから生き直すことになります。今の自分がどのような状態で生まれたかを知るためには、ホロスコープ(出生チャート)を詳細に読む必要があります。詳しくは、コラムで書きます。~


觜宿の人は物静かな子供時代を過ごすでしょう。

自分の得意なジャンルのことについては大人顔負けに詳しくお喋りなのですが、それ以外では無口なことが多いようです。

ほとんど喋らないので、何を考えているのか分からないと言われることもあります。

ただ大人しいけれども立ち居振る舞いはしっかりしていて、いつも背筋が伸びた印象の礼儀正しい子だったと思います。

姑息なことや、嘘つきは大嫌い。学校の規則を破る子を許すことが出来ずに、厳しく諌めたこともあるかもしれません。

学業を追及しようとするあまり論戦を好む癖が出ると、しつこく議論を求めて喧嘩ばかりの毎日となります。

または他人と全く会話せず独り研究室に篭って、何日も家に帰らなくなる場合もあります。それでついにノーベル賞を取られた方もいらっしゃいますが。


何事も集中して突き詰める性格は今世で成功を得る機会を与えます。財運もあるとされる宿ですので才能を活かしていけば栄誉を手にするでしょう。

前世や今世の前半であまりにも他人と喋らなかったことの反動でしょうか、この宿は「話好き」が炸裂することがあります。【觜宿】の觜は「口先」の意味だそうで、実は弁舌が巧みです。弁舌で財を成すこともあります。当然ながら政治家には向いています。毒舌を活かしてコメンテーター、批評家となるのも良いでしょう。

集団行動は苦手ですから組織に入ると苦労するのではないでしょうか。独立独歩の宿ですので、会社勤めをしたとしてもいずれは起業を目指したほうが良いと思われます。


弁舌の巧みさと頭脳明晰さが、「口先だけで悪知恵のはたらく者」という方向に出ることもあります。物欲も強いようなので買い物の衝動などに走らないよう注意してください。

また自分の興味のあること以外で喋らないことは、他人に対して壁を作っているように見られる要因です。そんなところが傲慢な態度にも見えることもあるので、その点、注意が必要です。

議論好きで間違いは徹底して正さなければ気が済まない性分も、あまり行き過ぎると社会生活において困るでしょう。

意見の食い違いを徹底的に争うとなったら、行き着くところは裁判所。しかも一度や二度では済まなくなります。そこまで議論を突き詰めるのはあまりお勧め出来ません。


今世をどう生きるべきか

来世のあなたの宿はまだ定まっていません。

今世の生き方によって来世も再び今と同じ宿になるか、それとも全く別の宿になるかが決まります。

来世を選ぶのは今世のあなた自身です。


觜宿の人はまず他人の話を聞くように努めると人生が変わるでしょう。

自分の考えを一方的に話すのではなく、他人の話を先に聞いてみる。

自分の世界で沈思黙考するだけではなく、他人の考えについても想像してみる。

他人がどういう気持ちを持っているか。どうしてその考えに至ったのか。

そうすれば他人の思考回路にも興味が湧くと思います。自分とは全く異なる回路を持つ他人の考えに想像を巡らせるのはけっこう面白いです。


嘘つきが嫌いで、清廉に生きようとするあなたの姿は立派で尊敬に値します。

その魅力ある個性はぜひそのまま保っていただきたいです。

ただ周りとぶつかってばかりいて人間関係に苦労しているなら、ちょっとだけ引いて相手を受け入れることも覚えてみてください。


受け入れるのはまず、家族から。

身近な人に優しく声をかけて一緒に過ごすことを心がけてみてはいかがでしょうか。

独りだけの人生も清々しいけれど、大切な人と伴に過ごす人生はさらに素晴らしいものです。


原典引用

『此の宿に生まれし人、名聞徳行を有し、姿容と心胆清く慎みあり。貴に近づき愛嬌あり。薬を服するを愛して力を得。心と口は隠密にして挙動軽率ならず、人の為に法を好み礼儀を問う。臆病にて血と刃を忌み嫌う質なり。酒は運を破る。水難を慎むべし。』

出典「文殊師利菩薩及諸仙所説吉凶時日善悪宿曜経」

秘伝 密教宿曜占星術 (エルブックスシリーズ)より再引用



注意書き

この占いは簡易版です。このページで表現した「前世」の内容は大まかなイメージですから、あなたの前世が完全にこの通りだと思い込み過ぎる必要はありません。ご自分の魂の軌跡について、もう少し詳しく知りたい方は「コラム」へ。


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吉野圭 -Yoshino Kei-

専業の占星術師ではありません。退行催眠で得た前世記憶をもとに、占星術で前世を照合する方法を調べています。詳しくは「このサイトについて」にて。著書は小説『我傍に立つ』『僕が見つけた前世』他 amazon出版中。